nekota_kousatu’s diary

ゲームの考察&妄想用

アンチャーテッド4 エピローグ考察

⚠ネタバレ注意


アンチャーテッドシリーズの幕引きがほぼ確実となったのは最後のエピローグというチャプター。プレイヤーはネイトからキャシーに変わる。この動作の重要なところは、シリーズを通して初めてプレイヤーがネイトから変わるとこではないでしょうか。


ある意味彼女もまたネイトの血を継いだものであるということを暗示しているのかもしれない。
ネイトたちがいない間にこっそり開けてはいけない秘密の扉を開けたキャシー。こういうヤベェヤベェヤベェなことをするのがまるでネイトで微笑ましいですね。

そして彼女はネイトの大冒険を知ることになる。

そしてネイトはこれまでの冒険を話す。

「歴史上の大発見があるってある日、パパが電話してきたの‥それがすべての始まり‥」冒険は語り継がれる。

ある意味アンチャーテッドという作品はぶっ飛んでた。例えばあんなにジャンプできないとか、あれほどの敵をさすがに1人では倒せないとか‥そう言ったすごすぎる冒険もいわば後の祭り。例えば古代の戦争は計り知れない規模だがその多くは誇張されている。それと同じく、どんな事柄も時ともに誇張されていく。だからアンチャーテッドはこのエピローグによってシリーズの全てを肯定化した。ネイトというキャラクターを長年の作り上げてきたことが大きく貢献している。

つまりアンチャーテッドとはネイトの実話と妄想がひっくるめられていた。

今作ではネイトが異常にイケメンネイト的発言をすることも多々ありますね。ラストのラストでその発言を持ってきている(イケメンの詐欺師)しそこでエレナとネイトでそんなこと言ってない!?とかそういう夫婦らしい会話に発展してます。ネイトとエレナのテレビの契約の話はゲーム中で描かれてなくネイトのいうことが事実なのか、エレナのいうことが事実なのかは誰にも分からない。ここからもわかるように、あれまでの大冒険は多くのことを得て面白おかしく変わった。これまで死ぬほど大事にしていた冒険はあくまで娘に伝説として面白おかしく話すための宝となった。シリーズにおけるこんなの不可能だと思えるシーンはあえてネイトが盛って、キャシーに話したものかもしれない。"アンチャーテッド"というタイトルがエレナの企画番組の名前であり、シリーズ通しアンチャーテッドがタイトルなこともまたヒントになっている。宝を探しに行くテレビ番組はどこまでが本当でどこまでが嘘なのかわからない。そんな危険性がアンチャーテッドというタイトルに込められているようで、このゲームは 4作目にしてなんとネイトの冒険の始まりで終わる。つまりあのエピローグを経て、全ての冒険「エルドラドを探す旅」が始まる。ある意味ループ的な意味が込められてもいる。ネイトが娘に面白おかしく語ったアンチャーテッド(冒険のお話)を私たちは今までプレイしてたのだ。 ここにきてありとあらゆることをひっくり返し、全てをつなげ合わせたノーティドッグはやっぱすごい。

シリーズを通して我々が学んだのはやはり「どんな冒険も終わってみれば虚しい」ということ。これはこれまで数々の大冒険を成してきた人間だからこそ見えてきたもの。そしてそれと対照的に自分の冒険を娘に話すネイトは実に楽しそう。偉大な冒険を語る時、誰もがその思い出と共にその世界の瞑想に浸ることができる。



彼の物語がいかに壮大であったかということが重要なのではなく、ネイサンドレイクという人物がこの冒険で何を得たのかということが重要。誰にも決して戻らない冒険の日々があるはず。例えば池に伝説の巨大魚がいるとかマンホールの下にドクロがあったかと‥誰もが噂を信じ冒険した。その過程の先に成長する。いつの日か誰かにその物語が受け継がれて、そして噂から生まれた冒険は伝説となるのです。