ドクトリンについて
ドクトリンについて
どうも、タブロイドは『ドクトリン』の解釈を間違っているので解説。
タブロイド<<ドクトリンさ、何が起きたら次どうするっていう戦闘教義だ。オーシアにはあるんだよ俺たちみたいな捨石がどこで死ぬかも書かれているんだろうな>>
ドクトリンは確かに今回は軍事についてだから戦闘教義であるが、まさに教義であって、作戦立案時の原理原則を示したもの、とでも解釈するべきものでタブロイドが言っている意味とは違います。
しかしながら、タブロイドが言わんとしたこと、『何が起きたら次どうする?』という指令書は存在していた。それは『封緘命令書』
映画でも見たことがある人がいると思うけど、プラケースをパキッと割って命令書を取り出したりしてるやつなんかの事。
ある状況が発生した、ある時間になった、指示された場所に行った、開封命令が出た、などが封緘命令書を開封する条件になる。それは事前に作戦が内部から敵にバレないようにする、捕虜に捕られて敵に漏れるのを防ぐ、実行時までに漏れてはいけないことを秘密にしておく、などが目的。事前に封が破られた命令は実行されることは無いため、秘密作戦を実行するには持って来いの方法。事前に破られた場合は犯人(=スパイ)探しとなる。
オーシア軍の秘密司令
上記で、『封緘命令書』について説明したけれども、それには意味がある。開戦前からオーシア軍内部は変なことになっていた。
エルジアが不審な動きをとっている情報は当然軍に届いていた。ところが変にエルジアの脅威を否定する者とか、その情報はもっと裏付けが必要だーとか、オーシア軍が積極的に動こうとすることにブレーキを掛けるような上級将校がいた。そのことに疑問を抱いた一人の空軍将校がいた。彼には上級将校の言動が利敵行為とも思える行動に見えたが、内偵を使った捜査を掛けると逆に感づかれ粛清される恐れがあったため確たる証拠を得ることができなかった。
しかし、エルジアと通じているのではないか?という疑惑は拭えず万が一に備えて信頼できる人選を行い有事の際には本隊とは独立して秘密指令を実行する特殊戦闘部隊の結成を密かに行ったのである。
しかし、当然軍内部には公にできない秘匿部隊である、大規模な部隊の編成はもちろんできず空軍に2個小隊合わせて1中隊の編成しかできなかった。
そこで彼が目を付けたのが、ザップランドにある444航空基地飛行隊だった。あそこは懲罰兵の牢獄基地、外とは隔離された基地だ、パイロット達から秘密が漏れることは無い、何かの時に捨て駒に使えないだろうかと。
しかし、大きな問題があった。あそこは欺瞞基地だ、まともに飛べる戦闘機が無い、どうしたものか…
ここから本編に繋がっていき…という強めの妄想でした
懲罰部隊の真相
まず、ミッション11 Fleet Destruction「敵主力艦隊殲滅」ブリーフィングから
トリガー、そしてカウント
君たちの処遇について、正式な決定が下った
中隊長たっての希望もあり、君たち2名は我が部隊へと正式に配属される
過去に例のない抜擢ということで君たちを特別な目で見る連中がいるかも知れない、だがそれは自身の活躍によりくつがえすものだ、その力があると信じている
それではブリーフィングを開始する
かねてよりエルジア軍の無人機による自動邀撃システムのため、我が軍の反攻は停滞していた
これはIFFに応答しない軍用機が一定エリアに侵入すると自動で無人機が離陸、対象への迎撃行動を開始する、というものだ
しかしこの邀撃システムには、警戒網の穴が存在することが判明している
これは、別の部隊が実際に警戒網に近づき偵察および戦闘を行うという危険な瀬踏みによって得られた貴重な情報だ
我が隊に配属となったパイロットはその任務を生き残った2人・・・というわけだ
ここで懲罰部隊が作られた理由が分かりますね。要はエルジア軍無人機による自動邀撃システム警戒網の調査に利用されていた と言う事です。
・ミッション06の砂漠地帯ロカロハで無人機に襲われ
ハイローラー<<司令官の野郎、ありがたく任務が来たようなことを毎度言ってるが
次から次へ立案が早かないか。まるで初めっから決まっていたみたいだ>>
タブロイド<<ドクトリンさ、何が起きたら次どうするっていう戦闘教義だ
オーシアにはあるんだよ。俺たちみたいな捨石がどこで死ぬかも書かれているんだろうな>>
フルバンド<<この作戦も決まってるってことか?>>
そう、決まってました。
ミッション07のインシー渓谷でのサイクロプス隊とストライダー隊の護衛で無人機に襲われ(ミハイのおまけつきだったが)
イエーガー<<警戒!敵機インバウンド!UAVが出てきたぞ!>>ワイズマン<<ラインを踏んだか>>
ストライダー隊とサイクロプス隊は自動邀撃システム警戒網があるらしきことを当然知っていた。
ミッション08 作戦 Three of a Kind のアルティーリョ港攻撃からタンクローリーを追っての内陸部への飛行で無人機に襲われ
ミッション09のワイアポロ山脈で敵レーダーを破壊からの、オーシア空軍(マークが入った)F/A-18F 7機中隊とアーセナルバードからの「ヘリオス」に襲われた。
タブロイド<<くそ、俺たちは何かをさせられている、だが何を?
任務は危険だが、目隠しで地雷原を走らせるような無謀さはない>>
そう、実は身をもって自動邀撃システム警戒網の調査をさせられてたってわけです。
しかし、このミッション09だけ謎が残るところ。無人機は出てこなかった。明らかなのはエルジアからの攻撃としてアーセナルバードが「ヘリオス」を撃ちこんできたけど。
そう、オーシア空軍(マークが入った)F/A-18F は、エルジアがIFFを偽装しての無人機だったと結論付けておこう。
なぜなら、懲罰部隊の作戦は”本隊とは切り離された『長距離戦略打撃隊』としての秘匿作戦”の一部だったから、オーシア軍内の不穏分子にはバレてないと考えるのが妥当。
ワイアポロ山脈のレーダー施設は、エルジア軍にとってはそこまでしても防衛しなければならない相当重要な軍事施設であったということ。
あのタイミングで出てきても戦略的意義がないのにと思うけど、他のミッションにおいても実は無人機の登場は遅い。自動邀撃システムなので施設が残っていようといまいとお構いなしの条件反射では。発射基地からあれだけ時間を要したという事なのだろう。
しかし、それぞれの作戦で自動邀撃システム警戒網の調査以上の戦果を上げているのは、参謀本部としても誤算だったのかもしれないけど。
ミッション06基地上空での欺瞞邀撃でタブロイドが言っていた
タブロイド<<懲罰兵の飛行隊、そんなものを作った理由があるはずだ。ハリボテの基地作戦は、いまのところうまくいっているようだけど、戦争を終わらせる方策は誰かにあるんだろうか>>
そう、以上が懲罰部隊444飛行隊を作った理由でした!
しかし、特段トリガーについての言及は無い。トリガーはストライダー小隊の隊長として取り立てられるのだけど、それは純粋に中隊長ワイズマンに腕を認められてと考えるのが素直。
しかし、残る疑問はエイブリル。彼女が居なければ作戦遂行のためのまともな戦闘機なんて無かったはず。想定した空域で飛行機を飛ばして無人機が飛んでくるかどうかの調査なんて出来なかった。
そう、この懲罰部隊の作戦は、エイブリルあってこその作戦だったのだ!
で、ここからはただの私の妄想に過ぎないんだけどあの黙々と任務をこなすトリガーからは、この懲罰部隊の目的を知っていたのでは?という疑念が拭いきれない。やはりだ、実はもっと上層の参謀本部とトリガーの間の極秘事項としてあったのでは?だからこそ、参謀本部はトリガーをタイラー島に送らなかったし、査問会議のやり直しで5日も経たずさっさと無罪になっているんじゃ…
無人機が飛んでくるかどうかだけを調査させるのであれば、それを確認できればすぐに撤退させれば良かろうに、参謀本部はトリガーがいるのでそれ以上の戦果を期待したと考えれば筋が通る。
で、M11のデブリーフィングに戻るけど
この犠牲の上に掴んだチャンスも敵に隙を塞ぐ時間を与えてしまえば無駄になってしまう
そこで、我が隊に長距離戦略打撃作戦が発令された
我々は引き続き、本隊とは切り離された『長距離戦略打撃隊』として秘匿作戦を展開する
『サイクロプス隊』『ストライダー隊』の各隊は長距離攻撃に特化した特殊戦闘部隊としてエルジア領内へと深く侵攻
エルジア領内の重要標的を攻撃しつつ、大陸北部から首都ファーバンティへの侵攻ルートを切り開く
・やっぱ秘匿作戦なんだ
”引き続き、本隊とは切り離された『長距離戦略打撃隊』として秘匿作戦を展開するのだ。”
なぜ本体とは切り離して秘匿作戦を行う必要があるの?
って、もうこれはお分かりの通りオーシア軍本隊の中身にエルジア軍と通じている不穏な者たちがいるために、作戦がバレないようにするためですね。
参謀本部は開戦早期にこのことに気づいていたわけです。
M9 考察
まずはデブリーフィングから。
では作戦を説明する
次はエルジア領内に侵入しての作戦だ。
北のワイアポロ山脈にあるエルジア軍通信施設が、敵の無人機群に関連する重要施設だとわかった。貴様らの任務はこの施設を破壊し、敵無人機群を弱体化させることとなる。
だが、敵にとっても簡単に破壊を許せる施設ではないのだろう、一帯は偵察衛星によって常時監視されており、発見されれば対空ミサイルが飛んでくる。
その餌食になりたくなければ、山腹から麓にかけて発生している雲にすがるしかない。雲を遮蔽物とし衛星から隠れられればミサイルを振り切れるやもしれん。
ミサイルが発射されたら雲に逃げ込んで祈ることだ。ミサイルに撃墜されるか、岩場に墜落するか選ぶ自由くらいは与えよう。
もうね、司令部は懲罰部隊を普通に戦力として作戦に投入していますね。
ミッション09 Faceless Soldier「顔の無い兵士」
作戦名に鍵があった
[ OPERATION NAME ] Flush(またポーカーだ。マークが揃ったやつね、しかし今回一気に2役アップ)
[ DATE/TIME ] 2019/7/27 10:11
[ AREA ] Waiapolo Mountain
敵レーダー施設を破壊せよ
トリガーが懲罰部隊送りになって最初の出撃からの Oparetion Name が全てポーカーの役の名前になっていて、しかもどんどん強い役の名前になっていっている。
ミッション05 [基地上空で欺瞞邀撃]:High Card(高目のカード、だが役ではない)
ミッション06 [ロカロハの敵戦力を殲滅]:One Pair(ワンペア)
ミッション07 [インシー渓谷で味方機護衛]:Tow Pairs(ツーペア)
ミッション08 [アルティーリョ港湾施設を殲滅]:Three of a Kind(スリーカード)
そして今回は Flush(フラッシュ:5枚同じマークのカード)
これが何を意味しているのか妄想が膨らむよね!
作戦名はマッキンゼイが決めているの?いや(表の)司令部でしょうね。
05のハイカードは、トリガーが強いカードではあるが勝負できる役にはなっていない。
06ではこれをクリアしたらポーカーでは一番弱い役であるワンペくらいの実力であることを認めよう。
07では次に強い役であるツーペアで、
08ではその次に強いスリーカード、
そして今回は一気に二役アップでフラッシュ。
ここがカジノのポーカーテーブルならチップを大きく釣り上げるべき手役。
そう、司令部はずっとトリガーに注目してきたし、マッキンゼイはまったくわかっていないだろうけど、444懲罰部隊はエイブリルとトリガーを送り込むことによって機密が守れる特務部隊として作戦を与え見守って来た。
すなわち、オーシア司令部内には開戦時から自軍内の不穏な動きを察知していた者たちがいたのでは
トリガーが送り込まれて最初に司令部が懲罰部隊に与えようとした作戦はワイアポロ山脈への偵察任務だったのだが、その時マッキンゼイはそれを断っている。司令部はトリガーを懲罰部隊に送った時、最初っからまともな作戦に利用するつもりだった。エイブリルが整備した戦闘機に乗せて。
まともに飛べる戦闘機が無いはずの懲罰部隊になぜか高価で高性能なAWACSが配備されていたことはこれで納得できるんじゃないか。エイブリルは高性能な戦闘機を整備し放題だし、燃料や武器弾薬でもなんでもござれ
それらを調達し配備する事務武官は、機密を守るために裏で操作するのに相当苦労しただろうけど、よっぽど優秀な人材がいたんだろうなあ
これはさらなる深読みなんだけど、私らプレイヤーにはこの情報は与えられていないがストレンジリアルのトリガーは実はすべてを知っていたのではないか?懲罰部隊に送られたことや、その境遇に不満の一つも漏らす様子がまったくなく、前回のミッションでは<<トリガー、黙々と任務をこなしやがって!自分だけはまともなつもりか?>>などと言われてもまさに黙々とミッションをクリアしていく。
[ OPERATION NAME ]は司令部から、トリガーに対する暗号だったとかない?
ここまで読み解くといろいろ腑に落ちない?
ポーカーの役の順番(下に行くほど強い)
One Pair:ワンペア
Two Pairs:ツーペア
3 of a Kind:スリーカード
Straight:ストレート
Flush:フラッシュ
Hull House:フルハウス
4 of a Kind:フォーカード
Straight Flush:ストレートフラッシュ
Royal Flush:ロイヤルフラッシュ
ミッション前半。タブロイドとフルバンドのやり取り
タブロイド<<くそ、俺たちは何かをさせられている、だが何を?
任務は危険だが、目隠しで地雷原を走らせるような無謀さはない>>
フルバンド<<お人よしだなタブロイド。結局俺たちは地雷原を走らされてるのさ>>
トリガーがいる為に、危険な任務に付き合わされているんだよ!お前たちこそトリガーがミッションをこなすための囮なんだよ!(たぶん)
もっとも司令部はそう考えているだろうけど、トリガーが囚人たちのことをどう扱うのかはあなた次第。
ミッション中盤。オーシア軍のマークが入ったスーパーホーネット7機中隊登場のやり取り
フルバンド<<まさかIFFを偽装しているのか!?>>
AWACS バンドッグ<<現世代のIFFは衛星経由で統合戦略システムにつながっている
解析は不可能だ!>>
Spare隊<<どういうことだ>>
オーシア空軍からの攻撃ですね。
IFFの偽装が可能なら、もっと以前からやってきている。これはついに秘匿作戦部隊であった444懲罰部隊の存在がオーシア軍内の不穏分子にばれてしまいトリガーを狙ってきた。
しかし、これだけの実空軍部隊を動かせる組織力を持っていたのね。
そしてこの後のヘリオス入電
タブロイド<<仲間がいる空域に、平気で撃ち込んできやがる>><<パイロットの命はどうでもいいのか!?>>
いや、トリガーを墜とすという目的は同じだが、オーシアとエルジアで同期が取れていなかったんじゃない?
いや、オーシア裏軍部がトリガーはオーシア機が近づいて墜とせば簡単だわ、とかいったんだろうか、エルジアがダメなようだったら容赦なく「ヘリオス」撃ちこむからな、さっさと片付けろよ、、、という話だったのかもしれない。
ミッション終盤、バンドッグの巧妙な手口でフルバンド口封じされる
情報屋フルバンドは何か重要な情報に到達した。
しかし、バンドッグはフルバンドを殺してまでもその秘密を守る必要があった。
なんだ?
懲罰部隊がトリガーを活躍させるための秘匿部隊だったてこと?
いや、それは今回の件を見ればもうバレたようだし。じゃあ何?
ドクトリンか
フルバンドは懲罰部隊の真の意味も掴んだのかもしれないが、
近く実施される重要な秘密作戦の情報を掴んでしまった。絶対にオーシア軍内のエルジアと手を握った連中に隠さねばならないような作戦…
それにもまして馬鹿はフルバンドだ、調子に乗って機密情報なんてもんを知ってるってことをペラペラ喋るんじゃない!
情報が重要なことは知っていても、使い方を知らないなんて…
裏で手を握った連中は、かつての戦争でメビウスと呼ばれた一人のエースパイロットによって戦争が終結させられたことを覚えている連中なんだろうな。(エースコンバット04)
追記:しかしなー
フルバンドが簡単に入手した情報だよ?とっくにエルジアに漏れてない??
M3 考察 罠に嵌められた?
ブリーフィングの謎
今回取り上げるミッション03は、ストーリームービーはなく、いきなりブリーフィングから始まります。
宣戦布告直後のエルジアの無人機を使った奇襲攻撃により、オーシアならびに停戦監視各国軍の艦船の大半が損害を蒙ったが、幸いにも洋上を航行中であった空母ケストレルIIは攻撃を免れ、エルジア王国首都ファーバンティーへの再攻撃に向け準備中だ。空母ヴァルチャーは搭載機を失いながらもガンター湾からの避退に成功した。
本日、国際停戦監視軍(IUN)は軌道エレベーター奪還任務を再興する。
トリガーが所属するフォートグレイス島基地飛行隊は、空母ヴァルチャーと合流し共同してこの任務にあたる。
共同任務群は最初の作戦として、後続部隊の進路確保のためにチョピンブルグの制空権を奪取する。
チョピンブルグ付近は現在敵の航空優勢にあり、多数の敵航空機による抵抗が予想される。敵は開戦当初より多数の無人機を戦闘に繰り出してきているが、ここでまた新しい種類の無人機が見つかった。これは本来、無人航空母機、通称『アーセナルバード』に搭載されている”MQ-101”だ。
アーセナルバードは、オーシア軍が中心となり開発し、軌道エレベーター支援のために配備した巨大航空機だが、敵無人機にMQ-101が確認されたということは、アーセナルバードまでもエルジア軍によって運用されている可能性を示唆している。それが現実ならば非常に大きな障壁となりかねない。一刻も早く軌道エレベーターを奪還しなければならない。
という話だ。
ここがおかしいのは
いや、これはおかしな話だ。HQ(司令部)はここまでのミッションの中で、どうやら敵無人機にMQ-101があるかを確認したがっていたようだが、今回、敵無人機にMQ-101があることが確認された。それをもってアーセナルバードが敵の手に落ちたかもしれない、と言っているようだが、アーセナルバードは開戦時にオーシア軍側ではすでに制御不能になっていただろう。そうでなければ、ガンター湾近辺の戦闘ではエルジアの攻撃に対して、アーセナルバードで反撃していそうなものだがそれをした形跡はない(その対応ができないくらい電光石火の攻撃だったのかもしれないが)。いずれにしても現状アーセナルバードが制御不能であることは間違いなく、これをHQがエルジアによってシステムが乗っ取られたと考えるか、それ以外の例えばシステムの故障だと考えるか、というところで『可能性を示唆している』という表現でどっちつかずの態度である、アーセナルバードからMQ-101が射出されていることを確認しているのにもかかわらずだ。作戦立案上は断固奪われていると想定すべきであろう。
そして、そう考えねばいけないからこそ、今作戦ではアーセナルバードの戦闘システムについて、作戦に関わる者たちに周知し対応策を与えねばならないはずであった。ところが、曖昧な態度でそれを全く一切、1ミリもしていない。
HQはバカなのか、よっぽどの楽観主義なのか?
今回のミッションではフォートグレイス島基地飛行隊からトリガーのメイジ隊、ノッカーのゴーレム隊含め、総勢14機と多くの戦闘機を繰り出している。
・ミッション前半
チョピンブルグ空域で敵戦闘機と交戦に入る。
敵は多数の戦闘機を繰り出してくると予想されていたが、敵戦闘機8機に対してこちらは14機、これはかなり優勢な状況と言える。案の定優勢に戦闘を進めるが、敵は増援を寄こさないなら撤退すべき状況だ。
しかも、トリガーが数機墜とすとエルジア軍パイロットが<<敵に凄腕が混ざってやがる>>
と、敵の練度は高くないようだ
この状況についてスケルトン隊が疑問を呈する<< 敵の司令部はマヌケなのか?なぜ撤退しない?>>
味方に楽勝ムードが漂う
ゴーレム1ノッカーまでも<<敵は戦争の準備ができていなかったようだ>>
さらにメイジ1クラウンが<<今回のビジネスはやけに簡単だな>>
スケルトン隊<<俺たちに戦争をしかけるなんてな!バカな連中だぜ>>
これは完全にフラグ発言…っと案の定
突如ミサイルアラートが鳴り響く。レーダーには遠距離ミサイルが数本映る。
空中管制機のAWACSスカイキーパーでさえ<<・・・・なんだと、どういうことだ>>
と、味方機は半パニック状態に
AWACSスカイキーパー<<警告!巨大な機影が接近してきている!全機、警戒せよ>>
アーセナルバード登場!
UAV、MQ-101 放出
AWACSスカイキーパー<<エルジアがアーセナルバードを運用していることがはっきりした>>
っておい!
これって完全に敵の罠にはまったんだよ。
さっきのエルジア空軍は、オーシア飛行隊をこの空域にアーセナルバードが来るまで足止めする役に過ぎない。だから不利な状況でも増援は来ないし、撤退も許されないしとひどい使われ方であるが、ぬるい未熟な捨石だった。
どうする?の問いかけにHQに指示を仰いだAWACSスカイキーパーの返答は<<全機聞け、作戦に変更はなし>><<アーセナルバードを破壊せよ>>
とだけ
・これはおかしい
アーセナルバードはもともとはオーシア軍が開発したものだ。その戦闘システムを熟知していて当然だが、HQからただの『破壊せよ』の命令は、あきらかにおかしい。
その方法は?アーセナルバードの防衛システムは?なにも情報を与えてこない。
その結果
スケルトン1(隊長機)ロスト
ゴーレム2ブラウニー被弾
ガーゴイル隊<<まただ!また味方が墜ちた!>>
スケルトン3ロスト
味方機が次々とやられていくさなか、直接HQから通信が入る
IUN-PKF HQ<<引き続き制空戦闘を継続せよ>>
この命令にはさすがにAWACSスカイキーパーも憤ったようで<
と聞くがHQの返答は<<スカイキーパー、繰り返す、制空戦闘は継続だ>>
って
こんな、バリアーみたいなことも聞いてないし
おかげで、スケルトン隊は4機全滅など、味方機に相当な被害が発生すると
AWACS スカイキーパーから<<全機に告ぐ、司令部より撤退の指示が出た、全機、作戦空域より離脱せよ>>
と
ガーゴイル隊<<判断が遅いんだよ!初めから逃げていれば死なずにすんだやつもいた!>>
もっともだ
AWACSスカイキーパーから、ゴーレム隊とメイジ隊に味方機撤退の援護をしろと指示が出る。つまり、しんがり、殿軍役だ。
・もう言わせてもらうが
これは、HQ(の誰か)にハメられた。
ってか完全に、結託した罠なんだよ
バカな話だがHQはわざと、オーシア空軍に被害を出させているのだ!
撤退命令の後、さらに新たなUAVが確認された上に
Unknown<<こちらは大丈夫だ・・・了解した>>
ガーゴイル隊<<敵は単機!Su-30>>
ガーゴイル1ロスト
と、更に別の脅威まで出現!
ゴーレム2ブラウニー<<相手は・・・Su-30!>><<翼端がオレンジ!>>
ガーゴイル隊<<ゴーレム隊とメイジ隊に任せよう、アイツらなら何とかしてくれる>><<メイジ隊のあいつも残っているのか?なら生きて帰れるかもしれん>>
と、フォートグレイス島基地飛行隊はエース級の飛行隊と評価されているうえに、さらにトリガーは高く評価されているらしい。
だからこそフォートグレイス島基地飛行隊が今回投入された。いやつまり、優秀な飛行隊がアーセナルバードに堕とされるように仕向けるためにね。
しかし、トリガーに援護を求めて叫ぶゴーレム2ブラウニーはSu-30に撃墜されてしまう。
Unknown<<敵機を撃墜した>>
悠々とUAVを回収して飛んでいくアーセナルバード
今回の作戦は出さずに済んだ損害まで出して失敗した。
そう、これはわざとだ。
今回の両面作戦は失敗に終わったことを帰還したトリガーたちは知る事になる。
ファーバンティを攻撃した空母ケストレルIIは被弾沈没した上に、艦載機がエルジアの市街地を誤爆したと中立国の世論がオーシアを非難。
そして、オーシア空軍も大損害。
おそらく、空母ケストレルIIの作戦失敗、沈没も仕組まれたことであろう。
それにそもそも、なぜこちらの戦力を分散して2面作戦などを実行したのかと。
そう、オーシア軍の誰かとエルジア軍の誰かとが裏で手を結び失敗する作戦を実行させ、オーシア軍を損耗させたのだ。
・なぜ?そいつらの目的は
オーシア軍とエルジア軍との間で、裏で手を握った連中の目的とは?
この時点では、なにを目的としているのかは明確ではないが、
ここで言えることは、エルジアと手を握った者はIUN-HQにも喰い込んで作戦立案にも強く影響を及ぼしており、単純に考えるとエルジアが有利になるようにこの戦争を進めようとしているということだ。
今回のストーリーで、IUN-HQまでを巻き込んで、オーシアとエルジア双方の裏でうごめく連中が存在していることが見えてきた。
ああ、そういうことか
と、そうなると私がいろんな意味でなんだかなーと思っていたミッション02のHQからの命令の意図が見えたと思う。
『HQ(司令部)からは民間人、民間施設への損害は絶対に出さないように申し付けられる。』
この命令は、フォートグレイス島基地飛行隊に足かせを付けて戦いにくくすることが真の目的だったのでは?
実は、私はこの部分でとても大きく引っ掛かっていたのだ。
ストーリーの謎というよりも脚本の”片渕須直監督”の意図だ。
あーひとつスッキリした!
・そしてアーセナルバードは開戦の大きなトリガーだったに違いない
『アーセナルバードはオーシア軍が中心となり開発し、軌道エレベーター支援のため配備した巨大航空機だが』と説明し、アーセナルバードがエルジアの手に落ちていたら”非常に大きな障壁となる”と言っている。
つまり、実際今回のミッションでひどい目に合わされたわけが、アーセナルバードには無人機 HQ-101の航空母艦であるなど先進的で圧倒的な戦闘システムを搭載しているのである。
そのアーセナルバードが、『軌道エレベーター支援』という名目で軌道エレベーターを中心にしてユージア大陸と沿岸海域の上空を飛んでいるのだ。そしてその円周軌道の下にはきっちりエルジア王国が入っているではないか。
オーシアと軍事同盟関係にあるユージア大陸の各国にとってはいいかもしれないが、エルジアにとってはどうだろう。自国領土領海の上を、最新巨大戦闘兵器が領空侵犯だと文句も言われず悠々と飛んでいるのだ。
もちろん、アーセナルバード配備についてはエルジアは相当に大きな抵抗をしただろうが、軌道エレベーターからの電力供給を餌にし、オーシア連邦とユージア大陸各国の圧力で強引に実現したに違いない。
このことはエルジアに大きな脅威と危機感を与えただけではなく、エルジア王国国民の誇りを傷つけたであろう。アーセナルバード配備によって、エルジアの世論も開戦に傾いていったとしても不思議ではなく、アーセナルバードこそが開戦の引き金になったと言えるのではないだろうか。エルジアではこう喚く奴もいたに違いない『オーシアは、エルジア王国の上空にアーセナルバードを飛ばすための口実で軌道エレベータを作ったのだ!近い将来我が国を無くすために』と。
アンチャーテッド4 エピローグ考察
⚠ネタバレ注意
アンチャーテッドシリーズの幕引きがほぼ確実となったのは最後のエピローグというチャプター。プレイヤーはネイトからキャシーに変わる。この動作の重要なところは、シリーズを通して初めてプレイヤーがネイトから変わるとこではないでしょうか。
ある意味彼女もまたネイトの血を継いだものであるということを暗示しているのかもしれない。
ネイトたちがいない間にこっそり開けてはいけない秘密の扉を開けたキャシー。こういうヤベェヤベェヤベェなことをするのがまるでネイトで微笑ましいですね。
そして彼女はネイトの大冒険を知ることになる。
そしてネイトはこれまでの冒険を話す。
「歴史上の大発見があるってある日、パパが電話してきたの‥それがすべての始まり‥」冒険は語り継がれる。
ある意味アンチャーテッドという作品はぶっ飛んでた。例えばあんなにジャンプできないとか、あれほどの敵をさすがに1人では倒せないとか‥そう言ったすごすぎる冒険もいわば後の祭り。例えば古代の戦争は計り知れない規模だがその多くは誇張されている。それと同じく、どんな事柄も時ともに誇張されていく。だからアンチャーテッドはこのエピローグによってシリーズの全てを肯定化した。ネイトというキャラクターを長年の作り上げてきたことが大きく貢献している。
つまりアンチャーテッドとはネイトの実話と妄想がひっくるめられていた。
今作ではネイトが異常にイケメンネイト的発言をすることも多々ありますね。ラストのラストでその発言を持ってきている(イケメンの詐欺師)しそこでエレナとネイトでそんなこと言ってない!?とかそういう夫婦らしい会話に発展してます。ネイトとエレナのテレビの契約の話はゲーム中で描かれてなくネイトのいうことが事実なのか、エレナのいうことが事実なのかは誰にも分からない。ここからもわかるように、あれまでの大冒険は多くのことを得て面白おかしく変わった。これまで死ぬほど大事にしていた冒険はあくまで娘に伝説として面白おかしく話すための宝となった。シリーズにおけるこんなの不可能だと思えるシーンはあえてネイトが盛って、キャシーに話したものかもしれない。"アンチャーテッド"というタイトルがエレナの企画番組の名前であり、シリーズ通しアンチャーテッドがタイトルなこともまたヒントになっている。宝を探しに行くテレビ番組はどこまでが本当でどこまでが嘘なのかわからない。そんな危険性がアンチャーテッドというタイトルに込められているようで、このゲームは 4作目にしてなんとネイトの冒険の始まりで終わる。つまりあのエピローグを経て、全ての冒険「エルドラドを探す旅」が始まる。ある意味ループ的な意味が込められてもいる。ネイトが娘に面白おかしく語ったアンチャーテッド(冒険のお話)を私たちは今までプレイしてたのだ。 ここにきてありとあらゆることをひっくり返し、全てをつなげ合わせたノーティドッグはやっぱすごい。
シリーズを通して我々が学んだのはやはり「どんな冒険も終わってみれば虚しい」ということ。これはこれまで数々の大冒険を成してきた人間だからこそ見えてきたもの。そしてそれと対照的に自分の冒険を娘に話すネイトは実に楽しそう。偉大な冒険を語る時、誰もがその思い出と共にその世界の瞑想に浸ることができる。
彼の物語がいかに壮大であったかということが重要なのではなく、ネイサンドレイクという人物がこの冒険で何を得たのかということが重要。誰にも決して戻らない冒険の日々があるはず。例えば池に伝説の巨大魚がいるとかマンホールの下にドクロがあったかと‥誰もが噂を信じ冒険した。その過程の先に成長する。いつの日か誰かにその物語が受け継がれて、そして噂から生まれた冒険は伝説となるのです。
エピソードイグニス 考察
以下ネタバレあり
私はイグニスが「ノクトの幸せ」をどのように考えたかによって、今回のマルチエンドに分岐したんだと思う。
使命の為に父が亡くなり、ルーナが亡くなった。
それはノクトにとって使命の重さを再確認させる出来事だったと同時に、使命を全うする事が自身の願いだと考える後押しにもなった。
特にルーナへの思いは大きな後押しとなった。その証拠に、アプデ追加シーンで「ルーナ。俺やるよ。約束する」と想いを呟いている。
プライナが幻覚を見せた時点では、将来ノクトがどんな想いに至り使命を果たすのかイグニスには分からない。
だから本編で「決めるのはノクトだ」という事を常々言い、使命とは何か、幸せとは何か、を考える時間をノクトに与えていた。
使命の決心をしたノクトは最後に死ぬ事になる。
しかし、死後の不可視世界でルーナと結婚して幸せになれた。
どうして死ぬ事が幸せなのか。と思う人もいるかもしれない。
でも、自ら決心した使命を全うし、ルーナを不可視世界に1人にせず、ルーナを愛しルーナに愛される者として隣で幸せに笑う結末は、2人とイオスの星とそこに住む人間にとっての幸せなのではないだろうか。
イグニスはノクト自身にノクトの使命を考えさせ、何が幸せなのかをノクト自身に考えさせた。
「ノクトの幸せ」とは、ノクトが自ら考える結果なのだと。
それが本編のエンディング。
一方のIFエンド。
「ノクトを犠牲にはさせない」というイグニスの行動によってイグニスが負傷、仲間の危機によってノクトは使命を全うする決心をする。
実は、このイグニスの行動は「ノクト自身が考える使命と幸せ」を考慮した決断ではない。
イグニスが一方的に下した行動であり、自分本位な決断なのである。
結果、ノクトは今生きている仲間を救うべく使命を果たす決意をする。
その後ノクトは眠りにつき、イグニスはノクトを生かすべく注力。
ノクトは生存することになるが、その隣にルーナの姿はない。
イグニスは、ノクトの幸せの形から「ルーナの隣で微笑む事」の選択肢を、結果的に奪ってしまった。
ノクトの幸せの選択をイグニスが導く話。
それがIFのエンディングなのです。
正に「イグニスの決断が主人公の想いに作用する」という、キャラクターDLC然とした内容ですね!
生きている方が幸せ。
死んでも恋人の隣で笑う方が幸せ。
仲間といた方が幸せ。
様々な幸せの形。
様々な考え方を尊重し、認め合う。
それが本編の物語の終わり方であり、それ故にIFエンドも生きてくる。
なんて綺麗な本編とIFの相互性ではないでしょうか。