nekota_kousatu’s diary

ゲームの考察&妄想用

エピソードイグニス 考察

以下ネタバレあり



私はイグニスが「ノクトの幸せ」をどのように考えたかによって、今回のマルチエンドに分岐したんだと思う。

使命の為に父が亡くなり、ルーナが亡くなった。
それはノクトにとって使命の重さを再確認させる出来事だったと同時に、使命を全うする事が自身の願いだと考える後押しにもなった。
特にルーナへの思いは大きな後押しとなった。その証拠に、アプデ追加シーンで「ルーナ。俺やるよ。約束する」と想いを呟いている。

プライナが幻覚を見せた時点では、将来ノクトがどんな想いに至り使命を果たすのかイグニスには分からない。
だから本編で「決めるのはノクトだ」という事を常々言い、使命とは何か、幸せとは何か、を考える時間をノクトに与えていた。

使命の決心をしたノクトは最後に死ぬ事になる。
しかし、死後の不可視世界でルーナと結婚して幸せになれた。

どうして死ぬ事が幸せなのか。と思う人もいるかもしれない。
でも、自ら決心した使命を全うし、ルーナを不可視世界に1人にせず、ルーナを愛しルーナに愛される者として隣で幸せに笑う結末は、2人とイオスの星とそこに住む人間にとっての幸せなのではないだろうか。

 イグニスはノクト自身にノクトの使命を考えさせ、何が幸せなのかをノクト自身に考えさせた。
「ノクトの幸せ」とは、ノクトが自ら考える結果なのだと。

それが本編のエンディング。

 
一方のIFエンド。
「ノクトを犠牲にはさせない」というイグニスの行動によってイグニスが負傷、仲間の危機によってノクトは使命を全うする決心をする。

実は、このイグニスの行動は「ノクト自身が考える使命と幸せ」を考慮した決断ではない。
イグニスが一方的に下した行動であり、自分本位な決断なのである。
結果、ノクトは今生きている仲間を救うべく使命を果たす決意をする。
その後ノクトは眠りにつき、イグニスはノクトを生かすべく注力。
ノクトは生存することになるが、その隣にルーナの姿はない。
イグニスは、ノクトの幸せの形から「ルーナの隣で微笑む事」の選択肢を、結果的に奪ってしまった。



ノクトの幸せの選択をイグニスが導く話。

それがIFのエンディングなのです。


正に「イグニスの決断が主人公の想いに作用する」という、キャラクターDLC然とした内容ですね!

 

生きている方が幸せ。
死んでも恋人の隣で笑う方が幸せ。
仲間といた方が幸せ。

様々な幸せの形。

様々な考え方を尊重し、認め合う。
それが本編の物語の終わり方であり、それ故にIFエンドも生きてくる。

なんて綺麗な本編とIFの相互性ではないでしょうか。